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「TK林道ツーリング 2004」

天国のツララdeオンザロック & 地獄のアイスバーン

2004/1/31:快晴・無風(小春日和)
 [リポート:693]
さてさて、年が明けると693の最大の関心事は、恒例行事となった 「TK林道ツーリング w/ツララdeオンザロック」である。
1月の中旬頃、麓山庵(693の家)の辺りにも薄っすらと雪が積もり、 TK林道ツーリングには絶好の状況となったのだが、しかし安心は出来ない。  昨年のように決行日直前に大雨が降り、すっかり雪が溶けてしまうことだってあるのだ。
 三日前、どうにも雪が気になり山を眺めに行くと・・・ おぉ、あるぞあるぞ♪ 雪よこのまま溶けないでくれと山に向かって手を合わせてきたが、 雪を見ると血が騒ぐ693のルーツは、北方民族なのだろうか?
嬉しくなって、参加者に「山は大雪だぞ!」とメールを送りまくって大騒ぎしたので、 きっと皆は呆れていたことだろう。

昨年と同様に、今回も輪行ではなく林道の入り口まで車で行くことにした。  このところ冷え込んでいるため、ウェアなどの装備が多いからという理由なのだが、 近頃、荷物を担いで走るのが億劫になってきたというのが実のところである。
しかし、Aさんが同行するので安心だ。  心の優しい彼は、693が鍋やガスコンロを担いでハァハァ言っているのを見かねて ポーター役を引き受けてくれるのだ。  しかも、このツーリングのために大き目のデイパックを購入してくれたとのことで、 何とも頼もしい限りだ。 有難く甘えさせてもらう♪

さて当日である。 スタート地点のKロッジに着くと、すでにこの辺りから雪がある。  ここに雪があるようでは、目的地まで行かれるかちょっと心配だが、  まあ、行かれる所まで行ってみよう。
693は「楽しい時間を過ごせれば、それで良し」としているので、目的地まで行かずに (行けずに?)途中から引き返すことなどショッチュウあるのだ。  だが、これは「絶対に目的地まで行くのだ」という気力と体力が無いからなので、 単なる言い訳に過ぎない。

飲みたい食いたい滑り隊?2004 天候は快晴・無風・気温も高く絶好のコンディションである。  参加者は、遠路はるばる参加したYさんに、Aさん、Tさん、Sさん、693の5名だ。  前回は指示した装備も持って来ない初心者がいて気を揉んだが、今回は全員ベテランなので 何の心配もない。
 Yさんは自転車乗りにはちょっと大きい登山用ザックを背負っている。  通常の装備だけではないな! そうか、きっと美味いものが詰まっているに違いない♪  「良い子へのプレゼント」を担いだサンタクロースのように見えてきた。  昔は良い子だった(?)我々も御相伴にあずかれるかもしれないゾ。
693的には本来の目的に加え、エラストマを抜いて(!)ストロークを短縮したフロントフォークと、 ディスクブレーキの働きをチェックすることだ。

TK林道は来る度毎に全く違う顔を見せてくれるが、今回も始めて経験した状況だった。  何と、スタート直後からアイスバーンが待ち構えていた♪  お気に入り酒場の扉を開けたら、お気に入りネーチャンが「あら693いらっしゃい♥」と 笑顔で出迎えてくれたという感じである。
路面は乾いている(ように見える)が、その下は凍結している。  始めは怖々走っていたが、慣れてくると次第に大胆になり「怖い怖い」と叫びながら 凍結路面を走る。  雪が降ってから半月程も経ったためか、表面には砂や小砂利があって、上り勾配でもスリップ せずに走ることが出来る。

もうすぐツララちゃんに会える? やがて、このコースの難所の一つである真っ暗な長いトンネルを抜けると 、間も無くツララちゃんに会える筈だ・・・が?

 《余談》
このトンネルは、真っ暗で路面が濡れているため、ちょっくらちょっとのライトでは全く役に立たない。  ここを通行するために693が用意したライトは、CATEYE HL-EL400(LEDx3)と、0.75W/4.8V の 高出力電球を装着したARAYAのサイクルライトのダブルだ。  この電球を装着すると、あっという間に電池を消耗してしまうが、今日の用途にはそれで構わない。  足元をLEDランプで、遠方を白熱球で照らす。

さあて、いよいよツララちゃんに会えるぞ♥ と、いつものデートスポットに着くと・・・
なっなっなっ何と!ツララが無い!!! 今までにこんなことは一度も無かったのに。  真冬のTK林道にツララが無いなどとは考えてもみなかった! んんん〜、どうすんべ〜?
惚れた女から「貴方を好きと言ったけれど、あれは嘘だったのよ。」と言われたような気分である!?
そうだ!そういえば・・・以前「残雪deオンザロック」を楽しんだが、あれも中々だった。  そうだ!これだけ沢山の雪があるのだから今回は雪にしよう。 そうだそうだ、そうしよう♪  と、693は本来の目的ですら、いとも簡単に変えてしまうのだ。
これまでにも何度か693の諦めの素早さについて述べたが、なぜそうなったかと言うと、 若い頃に何度も女に振られた経験から心の切り替えが素早くなったのではないか・・・と自分では思っている。(陰の声→気が多いというだけの話よ!)

これぞ真冬のツーリング 高度が上がるにつれてどんどん雪が多くなってきた。 陽の当たらない山の斜面は真っ白だ。  真冬のツーリング気分を堪能する♪  ツララちゃんに始めて出会った時もこんなだった(かな?)。
♪♪♪始めて出会った場所で〜・・・
   ・・・幸せになろうよ〜♪♪♪

長淵 剛の唄「幸せになろうよ」が頭に浮かぶ。

(*_*)(@_@)(+_+;)(>_<) 道はついに全面結氷となった。 これまでは路面状態の良さそうな場所を選んで走ってきたが、 こうなっては走る場所を選べない。 視線は路面に釘付けとなり、眺めを楽しむ余裕など全く無い。
Yさんがアイスバーンを走って来る。 顔は笑っているように見えるが、あるいは引き攣っているのか?  彼は経験豊富なので「アイスバーンを走るという馬鹿々々しさ」に笑っているのだと思うが・・・?

ついにツララちゃんとご対面! おおおおお〜っ!ツララだっ!!! 「あったぞ!あったぞ!」と、皆で大騒ぎだ。  Aさんがおもむろにデイパックからツララキープ用保温バッグを取り出した(何と準備の良い人なのだ!)。
ああ〜良かった良かった♪ ツララdeオンザロックは半ば諦めていたが、これで本来の目的が叶う。
途端にオンザロックの映像が頭の中で膨れ上がり、先を急ぐことにする。

最後の登りに差し掛かると、眼下の川原に2頭の日本鹿が見える。  水を飲みに来たのだろうか? 1頭は身体が小振りなので母子連れかな?  この辺りは猟をしたり、食害防止のために鹿を捕獲したりするので、警戒心が強いらしく、我々の姿を 見ると遠ざかってゆく。 人間の都合で殺されたり捕獲されたりする哀れさに同情する。  それにしても野生動物の姿は美しい♪ 「頑張って生きてゆけよ」と心の中で声援を送る。

逆さ針地獄はどこだっ? このトンネルが昨年の「逆さ針地獄」だが、天井には一本のツララもない! (いや、数cmのが一本だけあった。) んむむむむむ・・・ザ・ン・ネ・ン
昨年の「ツララ大安売り」は、数日前に降った大雨が原因だったようだ。  そうか!雨は雪を溶かしたけれど、代わりに膨大な数のツララを作ったのだ♪
ここを過ぎると目的地は間近だ。 オンザロックだ!山飯だ!焚き火だ!・・・ そういえば、いい加減に腹も減った。  ず〜っと登りだったので、そろそろ足が張ってきたが、頭はオンザロックへの期待感で 一杯なため足のことは余り気にならない。

ヘルメットも日向ぼっこ ヤッホー、ついに目的地に到着した!
幸い今日は時折弱い風が通り過ぎる程度で殆ど風もなく、空には日光を遮る雲もなく暖かい。  ついた途端に誰からともなく焚き木拾いが始まる。  このだだっ広い河原を見れば誰でも焚き火をしたくなるのだ。

  さぁさぁさぁさぁ、ツララdeオンザロックで乾杯〜っ! ツララdeオンザロック 2004
   く”う”〜っ! う”っ、う”ま”い”っ♪ し♥あ♥わ♥せっ♥
ツララの中には苔か枯葉か(?)小さなゴミのようなものが閉じ込められているが、 それにいちいち拘っているようではツララdeオンザロックを楽しむ資格はない。  「おぉ、ハーブ入りとはオシャレな♪」と、楽しんでしまう「ゆとり」がなければならないのだ。
ウィスキー、バーボン、ジン・・・各々が持ち寄った様々な酒で乾杯する。  といっても、皆で「こちらもどうぞ」と勧めあって、結局は持ち寄った酒の全てを飲むことになるのだ。  ん〜!どれもこれも美味い♪

オンザ「石」  河原の石の上に載せた酒瓶・・・おぉ!これぞ文字通りオンザロックである!?  ワイルドな感じが表現されてCMに使えそうな絵だ。
やっぱり酒は瓶のままで持ってこなきゃ! 瓶が重いなんぞと言っては酒に失礼なのだ。 (気持ちは解るけど明日が心配)

今日の山飯メニューだが、食い意地のはった693も流石に今日は荷物の量を抑えてコンビニ鍋 にしたが、何とYさんはMSR(ガソリンコンロ)で牛タンを焼き始めた!  これだったのか! しかし、サンタクロースに牛タンは似合わないな〜(*_*)
昔の良い子にもお裾分けしてもらい、いっただっきま〜す♪ ん〜、これまた別格!格別!・・・  よ〜し、次回は食材をイッパイ持ってきてご馳走を作ってやろうっと♪  Aさん。その時は、サンタクロースお願いしま〜す。

似合うと言えば「焚き火と酒」。 あんまり気持ちが良くて時の経つのをすっかり忘れて のんびりしてしまった。  さあ、そろそろ帰らないと日が暮れてしまう。 仕上げのコーヒーをすすりながら帰り仕度を始める。
自転車を手にすると皆の目つきが変わった。  先程まで焚き火を囲んで酒を飲みながらグダグダしていた時の顔付きとは明らかに違って、 キリッと引締まった表情に変わった。 あるいは、これから走る下り勾配のアイスバーンが頭に浮かび、 その緊張感が表情に表われているのだろうか?

男のロマン(?) そうだ!スタートする前に、無事な姿(!)を写真に撮っておこう。  雪の斜面をバックに・・・おぉ、中々良い絵になった♪ →タイトル「男のロマン」

今回はコースの前半から路面は凍結していたが、ずっと乗車したまま走ることが出来た。  しかし、下りではそうもゆくまい・・・きっと転倒者が・・・
だが、期待に反して(?)皆上手い!  ブレーキングのスキルは相当に高く、凍結路だというのにタイアをロックさせる者は 一人もいない。 後から見ていて全く不安を感じない。  いや、それどころか皆素晴らしい走りだ♪ カッコイィ〜ッ♪

おぉ〜っと落石だ! 路面に大きな岩が落ちている! 今日のように気温が上がった時は落石に注意々々。
いやいや、しかし、、、雪や氷が溶けだしたためタイアの泥ハネが凄まじい。  尻が濡れてきた。 こんなにドロンコになったのは久しぶりだ。
今回は転倒や怪我もなく大いに楽しめたツーリングだった♪ 来年もまた来ようっと。 ************************************************************************
 <報告>
エラストマを抜いたフロントフォーク(カタログ数値105mmを50mm短縮した) は、フルボトムすることもなく、ほぼ満足のゆく性能を発揮してくれた。  693の走り方には50mmのストロークがあれば充分で、路面からのフィードバックが 伝わるようダンピングを強めに設定するが、このセッティングで不満は無い。  当分、このまま使ってみることにしよう。

次は、ディスク・ブレーキに換装した結果だが、当初、20”車にMTBのディスクを装着すると 効き過ぎるのではないかと懸念していたのだが、全く不具合はなかった(ワイアー式ということも あるのだろう)。
以前のリポート「山中湖畔・雪中ツーリング」の際にはVブレーキだったが、この時はリムに 雪が付着してブレーキが効かなくなり恐ろしい思いをしたので、その後は、ブレーキレバーを 軽く引きながらリムに雪が付かないよう走った。
ところが、今回はそんな心配は全く不要であった♪ レバーを引くといつもと同様にブレーキが 効いてくれるのだ。 山道では自分が走ること以外に、周囲の状況や路面状態に神経を使わなければ ならないので、効き味が変化しないブレーキは大いに助かる。 ディスク・ブレーキ換装は、 大いに満足のゆく結果であった♪


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